Windowsのインストールには、再インストール・上書きインストール・クリーンインストールなどの種類があります。これらの比較と4つのインストール方法を紹介します。
インストール方法の比較
インストールの方法で引き継げる項目の違いと条件をおおまかにまとめました。
インストール方法 | 個人用ファイルの保持 | アプリと設定 | ドライバ | 条件 |
---|---|---|---|---|
このPCをリセット | ○ | × | ○ | 回復パーティションが正常であること |
アップグレード | ○ | ○ | ○ | Windowsが起動すること |
ドライブから回復 | × | × | ○ | 回復ドライブを作成したPCでのみ使用可能 |
クリーンインストール | × | × | × | ソフトやドライバのインストールが必要 |
このPCをリセット(再インストール)
PCの譲渡やWindowsのシステムに問題がある場合に初期状態に戻す(Windowsの再インストール)方法を紹介します。メーカー独自のリカバリが用意されている場合はそちらを使用してください。
Windowsの設定からPCをリセット
スタートから設定を開いてください。
システムの回復オプションからPCをリセットするをクリック
個人用ファイルを保持するかすべて削除するかを選択(ドライバは削除されません)
行われる処理を確認してください。リセットをクリックすると処理が始まります。
回復環境からPCをリセット
Windowsの起動に失敗して回復環境が起動する場合の手順になります。
トラブルシューティングをクリック
このPCを初期状態に戻すをクリック
個人用ファイルを保持するかすべて削除するを選択
システムファイルが破損している可能性がある場合は、クラウドのダウンロードを選択することをお勧めします。
こちらは、すべて削除するを選択した場合のみのオプションになります。
行われる処理を確認してください。初期状態に戻すをクリックすると処理が始まります。
アップグレード(上書きインストール)
Windowsが起動している状態でシステムのみを上書きインストールします。新しいバージョンへの上書きインストール(アップグレード)は個人用ファイルとアプリを引き継げますが、以前のバージョンの上書きインストール(ダウングレード)はデータを引き継ぐことができません。
インストールメディアかWindowsのISOファイルをマウントして中にあるsetupクリックしてください。
次へをクリック
同意するをクリック
引き継ぐものを確認してインストールしてください。バージョンによっては引き継げない場合があります。
回復ドライブ
回復ドライブはWindows回復環境 (Windows RE) を起動できるブータブルUSBです。トラブル時に作成しておいた回復ドライブを使って修復を行うことができます。
Windows回復環境の修復オプション
- スタートアップ修復
- スタートアップ設定
- コマンドプロンプト
- 更新プログラムのアンインストール
- UEFIファームウェアの設定
- システムの復元
- イメージでシステムを回復
回復ドライブの作成
Windows+Rを押してファイル名を指定して実行を開く
名前に「RecoveryDrive.exe」と入力してOKをクリック
システムファイルを回復ドライブにバックアップしますにチェックを入れるとドライブから回復(Windows再インストール)することが可能になります。こちらにはドライバやライセンス情報が含まれます。
必要な容量のUSBメモリを挿して次へをクリック
作成をクリックしてください。作成が完了するまで1~2時間ほどかかります。
ドライブから回復する(Windows再インストール)
回復ドライブを起動してください。メーカー独自のリカバリが用意されている場合はそちらを使用してください。
Microsoft IMEをクリック
ドライブから回復するをクリック
その他の修復オプションを使いたい場合はトラブルシューティングに進んでください。
ファイルの削除のみ行うをクリック
処理される内容を確認してください。回復をクリックしたらWindowsの再インストールが開始されます。
クリーンインストール
クリーンインストールでは、すべてのデータを削除して新規にインストールするため個人用ファイルの保持やアプリと設定などは引き継げません。