AMD RyzenのCPUの世代・アーキテクチャ・型番などを表にまとめました。ここではモバイル向けとThreadripperシリーズを除いたデスクトップ向け製品を対象にしています。
モデルナンバーのサフィックス(末尾のアルファベット)の違い
サフィックスは製品の特長を表しています。Ryzenは基本的にGPUを内蔵していないのでグラフィックボードが必要になります。G付きモデルのみグラフィック機能がありAPU (Accelerated Processing Unit) と呼ばれたりもします。Ryzen 7000 シリーズからはG表記がなくともグラフィック機能を有しています。
- X 無印よりTDPが大きいが高性能
- XT Xより僅かにブーストクロックが高い
- X3D 大容量のL3キャッシュを搭載
- G GPU内蔵モデル(Ryzen 5000G シリーズまで)
- PRO 法人向け
Ryzenの世代・型番・マイクロアーキテクチャ・ソケット・メモリ
同じ世代のアーキテクチャでもCPUとAPUで型番が異なったりします。
Renoirから第x世代ではなくRyzen xxxx シリーズとして発表されています。
アーキテクチャ | 世代 | コードネーム | 発売 | 型番 | 対応ソケット | 対応メモリ |
---|---|---|---|---|---|---|
Zen | 第1世代 | Summit Ridge(サミットリッジ) | 2017-03 | 1xxx | AM4 | DDR4 |
Raven Ridge(レイヴンリッジ) | 2018-02 | 2xxxG | ||||
Zen+ | 第2世代 | Pinnacle Ridge(ピナクルリッジ) | 2018-04 | 2xxx | ||
Picasso(ピカソ) | 2019-07 | 3xxxG | ||||
Zen 2 | 第3世代 | Matisse(マティス) | 2019-07 | 3xxx | ||
Ryzen 4000 シリーズ | Renoir(ルノワール)* | 2020-08 | 4xxxG | |||
Zen 3 | Ryzen 5000 シリーズ | Vermeer(フェルメール) | 2020-11 | 5xxx | ||
Ryzen 5000 G シリーズ | Cezanne(セザンヌ)* | 2021-08 | 5xxxG | |||
Zen 4 | Ryzen 7000 シリーズ | Raphael(ラファエル) | 2022-09 | 7xxx | AM5 | DDR5 |
Ryzen 8000 G シリーズ | Hawk Point | 2024-02 | 8xxxG |
* GPUを無効化したモデルも発売されたためAPU専用ではなくなった。
ソケットAM4チップセットと対応CPU
チップセットごとのおおまかな対応表です。対応CPUはアーキテクチャ(世代)ごとになります。
チップセット | Athlon | Zen | Zen+ | Zen2 | Zen3 |
---|---|---|---|---|---|
X570 | × | △ | ○ | ○ | ○ |
B550 | × | × | △ | ○ | ○ |
A520 | × | × | × | ○ | ○ |
X470 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
B450 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
X370 | ○ | ○ | ○ | ○ | △ |
B350 | ○ | ○ | ○ | ○ | △ |
A320 | ○ | ○ | ○ | ○ | △ |
チップセットによるPCIeの対応世代とオーバークロック対応の有無もチェック
- PCIe®4.0には、第3世代以降のAMD Ryzen™プロセッサが必要です。APU(グラフィック無効化モデル含む)はPCIE®3.0まで対応なので要確認。 ↩︎
- AMD製品保証は、AMDハードウェアおよび/またはソフトウェアでオーバークロックが有効な場合でも、オーバークロックによる損傷については適用されません。 ↩︎
AMD Socket AM5 チップセット
AM5からソケットがPGAからLGAに変更されました。
現在あるマザーボードのチップセット
- X670E
- X670
- B650E
- B650
- A620