Windowsに標準で備わっている3つのバックアップ機能

laptopとSSD ソフトウェア

Windowsに標準で備わっているバックアップ関連の機能に、システムの保護・ファイル履歴・システムイメージがあります。これらの機能の比較と使い方を紹介します。

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機能比較

システムの保護・ファイル履歴・システムイメージを使用した場合のプログラムやファイルへの影響をおおまかにまとめました。

機能プログラムファイル
システムの保護作成時の状態に戻す影響しない
ファイル履歴影響しないバージョンを細かくバックアップ
システムイメージディスク全体を作成時の状態に戻す

システムの保護

システムのスナップショット(復元ポイント)を作成しておき、Windowsに不具合が起きた時にシステムを復元ポイントの時点に戻すことができます。

システムの復元で影響を受けるのは、アプリやドライバー・Windows Updateの更新プログラムなどです。ユーザーのデータファイルなどはそのままになります。

システムの保護を有効にする

ファイル名を指定して実行sysdm.cpl

Windows+Rを押してファイル名を指定して実行を開く

名前に「sysdm.cpl」と入力してOKをクリック

システムの保護構成

システムのプロパティが開くのでシステムの保護をクリック

保護設定でシステムドライブを選択して構成をクリック

システムの保護有効設定

システムの保護を有効にするにチェックを入れる

ディスク領域の使用量を設定してOKをクリック

復元ポイントを手動で作成

復元ポイントはシステムに変更が加わる前や一定の間隔で自動的に作成されます。

手動で作成したい場合は以下の手順になります。

システムの保護復元ポイントを作成

作成をクリック

システムの保護復元ポイント名

復元ポイントの名前を決めて作成をクリック

復元ポイント作成完了

復元ポイントの作成完了になります。

システムの復元

Windowsが起動する場合

システムの保護システムの復元

システムの復元をクリック

システムの復元

推奨される復元または別の復元ポイントを選択して次へをクリック

システムの復元復元ポイントの選択

他の復元ポイントを表示するにチェックを入れて復元したいポイントを選択してください。

システムの復元影響を受けるプログラムの検出

影響を受けるプログラムの検出をクリックすると削除と復元が見込まれるプログラムとドライバーが確認できます。

システムの復元復元ポイントの確認

完了をクリック

システムの復元注意事項

はいをクリックしたら復元が開始されます。

Windows回復環境が起動する場合

Windows回復環境

トラブルシューティングをクリック

トラブルシューティング

詳細オプションをクリック

詳細オプション

システムの復元をクリック

システムファイルと設定の復元

これ以降はさきほどの復元手順と同じになります。

ファイル履歴

ファイル履歴 (File History) は、Windowsに搭載されたバックアップ機能の一つです。定期的にファイルのバックアップを取り、過去のバージョンにアクセスできます。これによりデータの損失や削除に備えることができます。

バックアップの対象先

ファイル履歴がバックアップするのは、ユーザーフォルダやライブラリなどになります。バックアップしたいフォルダを右クリックからライブラリに追加しておけばバックアップの対象に含めることができます。

ファイル履歴をオンにする

保存先に外付けのハードドライブなどが必要になります。

検索ファイル履歴

検索に「ファイル履歴」と入力して開いてください

ファイル履歴設定

コピー先のドライブを選択してオンにするをクリックしてください。

ファイル履歴詳細設定

詳細設定ではファイルのコピーを保存する頻度と保存されたバージョンを保持する期間を変更できます。

また、古いバージョンのクリーンアップから保存されているファイルの削除ができます。

ファイルの復元

ファイル履歴オン

個人用ファイルの復元をクリック

ファイル履歴復元

矢印で保存日時を移動できます。復元したいファイルを選択したら真ん中のボタンで復元できます。

システムイメージ

システムイメージとは、システム・ソフトウェア・ファイルなどを含むディスク全体を保存したものです。トラブル時などにシステムイメージ作成時点の状態に回復することができます。

システムイメージを使った回復はWindows回復環境から行うことができます。

システムイメージの作成

システムイメージはコントロールパネルのバックアップと復元から作成できます。手動で作成する方法と自動でバックアップする方法があります。

バックアップと復元を起動

ファイル名を指定して実行バックアップと復元

Windows+Rを押してファイル名を指定して実行を開く

名前に「sdclt.exe」と入力してOKをクリック

システムイメージを手動で作成する

バックアップと復元システムイメージの作成

システムイメージの作成をクリック

システムイメージの作成バックアップ保存先

保存先を選択して次へをクリック

システムイメージの作成バックアップの選択

システムイメージにシステムドライブ以外に含めたいドライブがある場合はチェックを入れてください。

システムイメージの作成バックアップの設定確認

バックアップの開始をクリック

システムイメージの作成システム修復ディスクを作成

起動ディスクからWindows回復環境が起動しない場合に、システム修復ディスクを使ってWindows回復環境を起動することができます。しかし、インストールメディア回復ドライブでもWindows回復環境は起動できるのでそちらをおすすめします。詳しくは下にあるシステムイメージの回復方法をご覧ください。

システムイメージの作成完了

システムイメージの作成は完了になります。

システムイメージを自動でバックアップする

バックアップの設定

バックアップの設定をクリック

バックアップを保存する場所の選択

バックアップの保存先を選択して次へをクリック

バックアップの対象

自分で選択するを選んで次へをクリック

バックアップの対象を自分で選択

次のドライブのシステムイメージを含めるにチェックを入れてください。システムイメージには、すべてのデータがまるごとバックアップされますが、個別にデータファイルをバックアップすることもできます。ファイル履歴でのバージョンのバックアップが必要ないようなデータなどによさそうです。

自動でバックアップできるシステムイメージはシステムドライブのみになります。

バックアップの設定の確認

スケジュールの変更からバックアップの頻度を変更できます。

設定を保存してバックアップを実行をクリックしたらバックアップが開始されます。

データファイルの復元

さきほどデータファイルにもチェックをいれてバックアップを取っている場合

バックアップと復元 ファイルの復元1

ファイルの復元をクリック

バックアップと復元 ファイルの復元2

バックアップしているデータファイルから復元したいファイルやフォルダを選択して次へ

バックアップと復元 ファイルの復元3

復元場所を選んで復元してください。

バックアップサイズを減らしたい場合

バックアップと復元領域を管理します

領域を管理しますをクリック

Windowsバックアップディスク領域の管理設定の変更

設定の変更をクリック

Windowsバックアップディスク領域の管理Windowsによる古いシステムイメージの保持方法の選択

最新のシステムイメージのみを保持すれば空き領域を確保できます。

システムイメージの回復方法

システムイメージを使った回復はWindows回復環境 (Windows RE) から行います。

起動ディスクからWindows回復環境が起動できない場合は、インストールメディア回復ドライブシステム修復ディスクなどからWindows回復環境を起動することができます。

インストールメディア・回復ドライブ・システム修復ディスクの違い

機能インストールメディア回復ドライブシステム修復ディスク
Windows新規インストール××
ドライブから回復(Windows再インストール)××
Windows回復環境(基本修復オプション)
作成できる記録メディアUSB, DVDUSBCD/DVD

Windows回復環境の起動

通常はWindowsの起動やシャットダウンで問題が起きた場合にWindows回復環境が自動で起動します。

Windowsが起動する場合

シャットダウンオプション

Shiftを押しながら再起動をクリックしてください。

インストールメディアからWindows回復環境を起動

インストールメディアから起動してください。

Windowsセットアップコンピュータを修復する

Windowsセットアップ開始画面にあるコンピューターを修復するをクリックしてください。

回復ドライブからWindows回復環境を起動

作成しておいた回復ドライブから起動してください。

Windows回復環境からシステムイメージを使って回復

起動する環境により表示項目が若干違う場合があります。

オプションの選択

トラブルシューティングをクリック

トラブルシューティング

詳細オプションをクリック

その他の修復オプションを表示

その他の修復オプションを表示をクリック

イメージでシステムを回復

イメージでシステムを回復をクリック

システムイメージバックアップの選択

システムイメージが複数ある場合はシステムイメージを選択するから選んでください。

他の復元方法を選択

システムイメージとPCのパーティション構成が異なる場合はチェックが有効になります。ディスクの除外では回復処理から除外したいディスクがあれば選択してください。

以下のシステムイメージから復元されます

完了をクリックしたら回復処理が開始されます。

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