既存曲をボカロソフトで歌わせる方法と無料で使えるボカロソフトの比較と簡単に使い方を紹介します。
Musescore.comから楽譜を手に入れる
Musescore.comでは、ユーザーが起こした数多くの楽譜が公開されています。楽譜作成の参考にしたり、有料会員登録でダウンロードもできます。また、無料トライアルもあるようです。
MuseScore Studioで編集・エクスポート
手に入れたMuseScoreの楽譜やmidiファイルをMuseScore Studioで編集します。以下のリンクからMuseHubを使わずにMuseScore Studioをダウンロードをクリックしてインストールしてください。

用意したファイル (mscz, midi) を開きます。

サイドメニューから不要なパートを削除してボーカルのメロディのみにします。歌詞はMuseScore Studio上でも入れることができますが、後でボカロソフト上で入れる方が楽かもです。

エクスポートします。NEUTRINOとVoiSonaは、フォーマットをMusicXML、ファイルの種類を非圧縮 (*.musicxml)にしてください(midiだと歌詞を読み込みませんでした)Synthesizer Vはmusicxmlに対応していないのでmidiでエクスポートしてください。

伴奏パートは音声フォーマットでエクスポートしてください。楽器の置換もできますが数が少ないので凝った楽器などに置換したい場合は、midiでエクスポートしてDAWソフトで編集してください。
ボカロソフトで音声合成
MuseScore Studioでエクスポートしたボーカルのメロディをボカロソフトで音声合成します。ベタ打ちでもある程度ピッチ調整などがされ自然に歌ってくれます。
ボカロソフトについてですが、ソングエディタ(ソフト本体)とライブラリ(キャラのボイスデータ)に分かれています。ここでは無料で使える3つのボカロソフトを紹介します。
NEUTRINO | VoiSona | Synthesizer V | |
---|---|---|---|
ソングエディタ | 無料 | 無料 | 無料版(機能制限)と有料版がある |
ライブラリ | 複数の無料ボイスがある(各ライブラリの規約を確認) | 知声(Chis-A)のみ無料 追加ライブラリは有料 | 無料版(機能制限)と有料版がある |
商用利用 | 可能(各ライブラリの規約を確認) | 可能 | 無料版は不可 |
インストール | 面倒 | 簡単 | 簡単 |
UI | 使いにくい | 使いやすい | 使いやすい |
NEUTRINO
NEUTRINOはコマンドプロンプト上で動作するソフトウェアです。そのままでは扱いづらいため、GUIで簡単に操作できるNEUTRINO調声支援ツールも必要になります。v2.7.xからWindows用の調声支援ツールが同梱されたパッケージが提供されたため、そちらをダウンロードしてください。ダウンロードはGoogleドライブのリンクを利用すると、高速に行えます。
歌声ライブラリとしては、「めろう」と「ナクモ」がデフォルトで同梱されています。追加の歌声ライブラリを使用したい場合は、ダウンロードして解凍してたライブラリをNEUTRINO\modelフォルダにコピーしてください。

画面左上から使用する歌声ライブラリを選択できます。次に、musicxmlファイルをインポートしてください。ファイル内に歌詞が入力されていれば、自動的にレンダリングが開始されます。ここで歌詞の入力や編集を行い、完成した音声をエクスポートします。
ひらがな・カタカナで発音通りに全角で記述(英語の場合もひらがな・カタカナで表現)する必要があります。また、最初の1小節は変換しないので開けてください。
VoiSona
VoiSonaは、ライブラリの知声(Chis-A)を特に機能制限もなく無料で使えます。ソフトが気に入ったら追加ライブラリを検討するとよいでしょう。

NEUTRINOと違い英語も対応しており一音に複数の言葉いれることができます。
Synthesizer V
無料版のSynthesizer V Studio Basicは、機能制限も多く商用利用もできないためお試しのような感じになります。

多言語にも対応しており調声なしでもかなり人間ぽく歌ってくれます。
購入する場合は、有料版のSynthersizer V Studio Proと歌声データベース1種をダウンロードできるクーポンコードが付属したスターターパックがお得です。
メロディと伴奏をミックスする
サウンド編集ソフトやDAWソフトで音声合成したボーカルのメロディと伴奏をミックスします。
Audacityのインストール
無料で使えるサウンド編集ソフトのAudacityをインストールしました。

ミックスするファイルをドロップします。トラックの音量調整などをしてオーディオをエクスポートします。