ROMライターのCH341Aを使ってBIOSの書き換えを行う方法を紹介します。
使用パーツ
ROMライター (CH341A)


1.8V対応SPIフラッシュメモリ用アダプター (1.8V動作のROMを書き換える場合)

SOP用クリップやジャンパーワイヤーなど

UsbAsp-flashのダウンロード
BIOSの書き換えにUsbAsp-flashというソフトを使います。GitHubからダウンロードできます。

AsProgrammer.zipをダウンロードして展開してください。
CH341Aのドライバインストール
CH341Aを動かすにはドライバが必要です。先ほどダウンロードしたフォルダの中にドライバも用意されているのでインストールします。
“AsProgrammer_2.1.2\drivers\CH34X\CH34XPAR.EXE“を起動

INSTALLをクリック

認識されるようになります。
BIOSファイルを準備
マザーボードのサポートから焼きたいBIOSファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルの拡張子をbinに変更してください。
CH341AにROMをセット
形状とピン配置の確認


大体はこの二つの形状になってます。

DIPはくぼみ、SOPは丸を目印にピンのナンバーを確認してください。
DIP8

DIP8の場合は、マザーボードから外してCH341Aに写真の向きでセットしてください。
SOP8

SOP8の場合は、クリップなどを用いて繋いでください。


BIOSROMへアクセスできるピンヘッダーがある場合はそちらを利用することもできます(そのピン配置がわかる場合)作業を行う際はCPUやメモリ、電池などのパーツは全て外してください。

クリップやピンヘッダーでうまくいかない場合は、やはりROMをとりはずして繋ぐのが確実です。
1.8V動作のROM

ROMの型番を検索して電圧が1.8Vの場合は間に変換アダプタをはさんでください。基盤にはナンバーが書いてあるのでそれに合わせてセットしてください。
ROMに現在入っているBIOSのバックアップ
CH341Aを挿してAsProframmerを起動してください。

HardwareからCH341aを選択

Read IDをクリックするとしっかり接続できていればROMの候補が表示される (ICからROMの型番を選択することも可能)

Read ICをクリック

読込が終わったらSave fileをクリックして保存
BIOSファイルのデータサイズを確認

プロパティからサイズを確認してください。焼く予定のBIOSファイルがバックアップしたファイルよりサイズが大きい場合は、バイナリエディタで編集が必要になります。
今回は、Binary Editor BZというバイナリエディタを使いました。窓の社からダウンロードしてインストールしてください。
バックアップしたファイルと焼く予定のBIOSファイルをそれぞれ開いてください。

右上にあるReadOnlyのチェックを外してください。
焼く予定のBIOSファイルから同じ文字列を探し、それより上の部分を削除してくだい。Shiftなどを使って範囲を選択すると楽です。文字列が完全に一致していない場合もありますが右下のサイズが一致していたら大丈夫なので保存してください。
ASUSのマザーボードのみの工程
ASUSのマザーボードは、IDやS/Nなどを書き込まないと起動できません。FD44Editorというソフトを使うのでGitHubからダウンロードしてください。

FD44Editor.zipをダウンロードして展開したらフォルダ内のアプリケーションを起動してください。

FD44Editorでバックアップファイルと焼きたいBIOSファイルを開いてください。Primary card MAC, System UUID, Motherboard S/Nを焼きたいBIOSファイルにコピーペーストしてください。
Save to BIOS image fileをクリックして保存をするのですが、ここで名前を付けて保存をしてもなぜか保存されないので編集したBIOSファイルを選択して上書き保存してください。
ROMのBIOSを書き換える

1 Read IDまたは、ICからROMを検索して選択
2 Erase ICをクリック
3 Open fileをクリックして焼きたいBIOSを選択
4 Program ICをクリック
5 Verify ICをクリック
これらの工程でエラーが特になければ終わりになります。ROMをマザーボードに戻して起動させてください。

  
  
  
  
























